株のスクリーニングとは?条件の選び方とやり方を初心者向けに解説

株スクリーニングの意味・やり方・指標の読み方を解説。高配当・割安・成長株・テンバガーなど目的別のおすすめ条件と、無料でスクリーニングする方法をまとめました。

株のスクリーニングとは

株のスクリーニングとは、PER・PBR・ROE・配当利回りといった数値条件を指定して、上場している数千の企業(銘柄)の中から条件に合う株式だけを自動的に絞り込む機能のことです。個人投資家が限られた時間で投資候補を効率よく見つけるための、いわば「検索」にあたります。

東証には約3,900銘柄が上場しています。この中から「配当利回りが高くて財務も健全な銘柄」を自分の目と手作業だけで探すのは現実的ではありません。スクリーニングツールを使えば、こうした条件に合う銘柄を数秒で一覧表示できます。

スクリーニングの基本的なやり方

やることは、どのツールを使う場合でも共通して3ステップです。

  1. 投資期間を決める — 数日〜数週間の短期売買なのか、数年単位の長期保有なのかで、見るべき条件はまったく変わります
  2. 目的に合う条件(スクリーナー)を選択する — 「高配当が欲しい」「割安株を探したい」「成長株を狙いたい」など目的別に条件セットを選びます
  3. 結果を見て、個別に中身を確認する — スクリーニング結果はあくまで候補一覧です。抽出された銘柄のチャートや業績を個別に見て、売買の最終判断は自分で行います

スクリーニング条件を自分でゼロから組み立てるのはハードルが高いので、まずは目的別に用意された条件セット(スクリーナー)を使うのがおすすめです。

よく使われる指標の意味

スクリーニング条件でよく使われる指標を簡単にまとめます。

指標 意味 低いほど/高いほど
PER(株価収益率) 株価が1株あたり利益の何倍か。割安度の目安 低いほど割安とされる
PBR(株価純資産倍率) 株価が1株あたり純資産の何倍か。解散価値との比較 低いほど割安とされる
ROE(自己資本利益率) 自己資本に対してどれだけ利益を稼いでいるか。収益効率の目安 高いほど稼ぐ力がある
配当利回り 株価に対する年間配当金の割合 高いほどインカムゲインが大きい
自己資本比率 総資産に占める自己資本(返済不要のお金)の割合。財務健全性の目安 高いほど財務が安定

PERやPBRが低い「割安株」でも、業績や財務に問題があって割安になっている場合があります。そのため多くのスクリーナーでは、割安さだけでなくROEや自己資本比率など収益性・健全性の条件も組み合わせています。

目的別のおすすめスクリーニング条件

カブスクでは、目的別に16種類のスクリーナーを無料で用意しています。想定する投資期間ごとに整理すると選びやすくなります。

長期投資向け(数ヶ月〜数年保有)

  • 高配当成長株 — 配当利回り3〜8%・ROE8%以上・自己資本比率30%以上。利回りに上限を設け「配当トラップ」銘柄を避けています
  • 割安成長株 — PBR1倍以下・PER15倍以下の割安さと、ROE10%以上・配当利回り2%以上の稼ぐ力を両立
  • ようこりん式バリュー — PER15倍以下・PBR1倍以下・ROE10%以上・ROA5%以上の4指標をすべて満たす銘柄
  • 大型ディフェンシブコア — 時価総額1兆円以上の超大型株から配当利回り2.5%以上・自己資本比率50%以上を抽出
  • キャッシュリッチ低PBR — PBR0.6倍以下・自己資本比率60%以上の財務健全なディープバリュー株
  • ディフェンシブ高配当成長株 — 配当利回り3〜5%・パーフェクトオーダー(株価>50日線>200日線)中で、空運・海運など値動きの荒い業種を除いた銘柄
  • テンバガー発掘スクリーナー — 10倍株候補を探す初心者向けスクリーナー。条件設定不要でボタン一つで実行できます

中期投資向け(1ヶ月〜6ヶ月保有)

  • 売られ過ぎ優良株 — ROE8%以上・自己資本比率40%以上の財務健全株が、PBR0.7倍以下まで売り込まれた底値圏の銘柄
  • ターンアラウンド候補 — PBR0.5倍以下の底値圏にありながら赤字転落ではない、業績回復期待の銘柄
  • CANSLIM-JPスクリーナー — オニールのCAN-SLIM法に基づき、業績の成長率・新高値更新・市場全体の地合いなど7つの視点で勢いのある成長株を抽出
  • 小型成長株ハンター — 時価総額100億〜1000億円の小型株からROE15%以上の成長株を発掘

スウィング〜短期投資向け(数日〜1ヶ月)

ランキング形式で探したいとき

数値条件を絞り込むのではなく、見た目のパターンで銘柄を探したい場合は**チャート形状スクリーナー**が便利です。直近の値動きを「急上昇」「もみ合い」「天井圏」「底値圏」など10個の形状に自動分類していて、条件設定なしでチャートの見た目から銘柄を探せます。

無料でできる範囲

証券会社のスクリーニング機能は口座を持っていないと使えなかったり、詳細な条件設定が有料プランに限定されていることがあります。カブスクのスクリーニングは会員登録不要・完全無料で、上記16種類すべてを毎日自動更新されるデータで利用できます。会員登録すると結果をお気に入り(監視銘柄)に保存できます。

スクリーニングでよくある失敗

  • 条件を盛りすぎて0件になる — 条件を足すほど該当銘柄は減ります。まずは目的に近いスクリーナーをそのまま使い、慣れてから条件を調整するのがおすすめです
  • 指標の意味を理解せずに使う — 「PERが低い=買い」とは限りません。業績悪化を織り込んで株価が下がっているケースもあるため、抽出後に決算やチャートを個別に確認しましょう
  • 結果をそのまま投資判断にする — スクリーニングは候補を絞り込むための一次スクリーニングです。最終的な売買判断は、個別銘柄のページで業績・チャート・材料を確認してから行ってください

まとめ

株のスクリーニングは、数千銘柄から効率よく投資候補を絞り込むための機能です。まずは自分の投資期間に近いスクリーナーを実際に動かしてみて、結果の銘柄を眺めながら指標の意味を掴んでいくのが上達の近道です。すべて無料で使えるので、気になる条件から試してみてください。

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